- 新卒で銀行事務(窓口)の仕事をしているけど、今すぐにでも辞めたい。
- 正社員の銀行員は、新卒じゃないと難しいけど辞めたら後悔する?
こんなことをお考えの方へ。
私は、新卒で銀行(一般職)へ入行したものの、耐え切れず2年で退職。今は一般事務へ転職し、ストレスが100分の1くらいに激減した30代OLです。
私は本当に銀行の内勤(銀行事務、銀行窓口)に向いておらず、辞めて後悔はありません。
この記事では「私が銀行を辞めたいと思った理由と転職活動」について、実体験を踏まえ、正直に、赤裸々にお伝えします。
銀行事務(新卒)を辞めたいと思った理由
就職先が決まったときには、両親からも喜ばれた“銀行員”。そんな銀行事務・銀行窓口の仕事を辞めたい!と強く思った理由は以下の5つです。
- 厳しすぎるお局の存在
- 接客に対するストレス
- 事務ミスの多さ
- 販売ノルマがある
- 割に合わない給料
順番に、簡単に説明していきます。
厳しすぎるお局の存在
「この仕事、もう限界!!!!」そう思った決定打が、銀行事務(銀行窓口) 特有の女社会です。
厳しすぎるお局や、ベテラン一般職の存在さえ無ければ、30歳を越えた今も銀行事務として働き続けていたでしょう。
銀行事務ができない⇒お局に目を付けられる⇒叱責される⇒更にミスが増える……この負のスパイラルから抜け出すことはできませんでした。
接客に対するストレス
銀行“事務”とは名ばかり。
銀行事務は、窓口(=接客)も一人前にこなさなければなりません。
正確無比な事務+ハイレベルな接客が要求されるのが、銀行一般職です。
私は、お世辞にも要領が良い方ではないので、目の前のことに精一杯。
余りの忙しさで頭はパンク……お客様への気配り、心配りをしている余裕はありませんでした。
事務なら事務に集中させてほしい。
事務ミスが多く、改善しなかった
上記でも述べたように、単純な事務だけでなく「複雑な事務+接客」も求められます。
私のキャパシティーを越え、ミスの連続。
最初のうちは「まぁ、新人だし…。入社したばっかりだし…。」と甘く見てもらえますが、次第に銀行事務の同じ部署の女性陣から、冷たい視線を向けられるようになります。
販売ノルマがある
販売しなくてはいけない項目は、主に3つでした。
- 投資信託
- 貯蓄額の生命保険
- クレジットカード
ノルマではなく「目標」と呼ばれており、一般職なので達成できなくてもそこまで詰められることはありませんでした。
しかし、他の支店の同期は、内勤の一般職でも「達成できなかったらバリバリに詰められるよ…」と言っていたので、ノルマ達成への熱量は配属先の運要素が大きいです。
また、販売ノルマを達成するかどうかで、給料が変わるわけでもありませんのでモチベーションも上がりません。
割に合わない給料
銀行事務(窓口)は、大変さの割に給料はとっても少ないです。
新卒時の額面は20万円未満、手取りは17万円ほどでした。
2年目もほぼ変わりません。
転勤有りの総合職は数万円上がっていましたが…転勤なしの内勤一般職はずっと横ばいです。
また、一般職(転居を伴う転勤なし)は、実家通勤を前提として採用されているため社宅・家賃補助などの福利厚生は一切ありませんでした。
社会勉強のため、と自主的に一人暮らしをしている同期一般職もいましたが、金銭面でかなり苦しそうでした。
銀行事務からの転職活動はどんな感じ?
新卒で入った銀行も3年目に突入、というタイミングで退職しました。
転職先が決まったからです。
続いては、銀行事務員の転職活動について体験談をお話しします。
銀行事務からの転職活動で大変だったこと
銀行事務は、これといったアピールできる具体的なスキルがありません。
小さな小さなエピソードを掘り下げて、職務経歴書や履歴書を埋めていくほかないんです。
転職先も同じ銀行事務・銀行窓口を希望するなら現職の経験は活きますが、私は銀行から逃げ出したくて転職活動をしていたもので…。
銀行事務の経験が活きたこと
ポンコツ銀行事務・窓口として働き、ろくなスキルが無い中、転職エージェントの担当者に「これを強みとして打ち出していきましょう!」と言ってもらえたことは、「社会人としての基礎力」にかかわる部分です。
- 基本的なビジネスマナー
- きめ細かな接客
- 正確な事務処理能力
- 数字に強い
銀行員としてはポンコツでも、20代半ばの第2新卒として転職活動をする上では私の社会人力は、「まぁ、及第点だろう。」というレベルではあったように思います。
転職先に、一般事務を選んだ理由
精神面・肉体面で安定した社会人生活を送りたかったからです。
一般事務や営業事務、総務事務として働いている同い年の友人と集まり話すうちに、「あれ? 毎日毎日1円のミスも許されず神経を使い、仕事終わりにヘトヘトになってるのって、銀行員の私だけじゃね??」と気付いたのです。
社会人=精神的にも肉体的にもすり減って、限界の状態で働き続ける…というわけではないんです。
「当たりがきつい女上司がいない、お局もいない」そんな職場があるのか、と目を疑いましたが、残り長~~い社会人生活です。
私もそんな職場で心身ともに余裕を持って働きたい!と強く思い、一般事務をはじめとする “事務職” に焦点を絞って転職活動をしました。
今の会社を選んだ理由
男女比のバランスの良さ。
一般事務ができる会社はいくつかありましたが、その中でも「お局との関係、周りの女性社員たちとの人間関係」が大きなストレスとなっていた私には、「適度な数の男性社員」が必須でした。
以下に当てはまるのであれば、女性多数の職場の方が働きやすいかと思いますが、私は違ったので男女比はかなり重視して職場選びをしました。
- 女社会で難なくやっていける
- むしろガールズトークは楽しい
- 大の男嫌い
所属部署の男女比は、転職エージェントの担当者に聞けば教えてもらえます。
銀行事務を辞めるのは勿体ない?後悔は?
結論、後悔は全くありません。
石の上にも三年…ではなく、思い立ったときにすぐ行動に移した当時の自分を称賛したいです。
親からは「“銀行員”辞めちゃうの、勿体なくない?せっかく安定してたのに。」と言われたものの、いざ、辞めてみると気分は晴れやか。
ずっと銀行事務を続けていても、預金、為替、ローン、投資信託の販売、クレーム対応……等に明け暮れ、ポンコツな私は相変わらず風当たりの強いまま、精神を削りながら働いていたことでしょう。
今の会社は、確かに銀行よりは福利厚生の面では劣っています。
しかし、心身ともに健康な状態で働かせてもらえていることはお金には代え難いものであり、本当に感謝しています。
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。